記事投稿日: 2025年9月29日(月)
最終更新日: 2025年9月29日(月)
VRChatで動かすアバターに取り付けたオブジェクトを出したり消したりします(表示と非表示を切り替えます)。 Modular Avatarを使うと簡単にできるので今回はこちらを使用したいと思います。
Modular AvatarはVRChatのアバターの製作を簡単に行うためのツール(モジュール)の集まりです。 VCC(VRChat Creator Companion)やALCOMでインストールしてUnity上で使用できます。 Modular AvatarではALCOMが推奨されているのでALCOMを使うと良いかと思います。
Modular Avatarのインストール方法や使い方は公式サイトをご参照ください。
Modular Avatarの公式サイトそれではModular Avatarを使ってアバターに取り付けたオブジェクトの表示と非表示を切り替えられるように設定していきます。
ちなみにオブジェクトを出したり消したりする方法(トグルする方法)は公式サイトでチュートリアルとして説明がありますので、下記のページを参考に進めていきます。
Modular Avatar - 簡単なON/OFFトグル設定まずVCCかALCOMでUnityプロジェクトにModular Avatorをインストールされていることを確認してからプロジェクトを開きます。 インストール方法は一つ前の項目(Modular Avatorについて)から公式サイトの説明をご参照ください。
Unityプロジェクトを開いたら自分のアバターをシーンビューに表示しておきます(ヒエラルキービューにアバターのプレハブを追加する)。
私は前回の記事で説明したニコニコのアリシア・ソリッドの3Dモデルを使用しています。
公開されているVRMモデルをVRChatで動かすヒエラルキービューのアバターを右クリックして「Modular Avatar」の「Create Toggle」を選択します。 するとアバターの中に「New Toggle」というオブジェクトが作成されます。
オブジェクトの名前は何でも良いですが今回はCubeを出したり消したりしようと思うので「CubeToggle」としました。 すでに存在するオブジェクトを出したり消したりする場合は別の名前を付けると良いです。
ちなみに補足としてUnityやその他のプログラミング環境などではファイル名やオブジェクト名などに日本語が入っていると不具合の原因になることがあるため、基本的には英語表記(半角のアルファベッド表記)にしておくと安心です。
今回は新しくCubeオブジェクトを作成して出したり消したりしようと思います。 すでにアバターについている服や装飾品などを出したり消したりしたい場合はCubeを作成する必要はありません。
まずアバターで右クリックして「3D Object」の「Cube」を選択します。 するとアバターの中にCubeが作成されます。
次に作成したCubeを選択してインスペクタービューで大きさと位置を変更します。 ScaleはXYZすべて0.2メートルに、PositionはYを1.8メートルにしておきます。 このあたりの数字はご自身のアバターに合わせて調整してください。
以上で頭の上にCubeが作成できました。 今回はこれを出したり消したりします。
ヒエラルキービューのCubeToggleを選択してインスペクタービューのMA Object Toggleのプラスボタンを押します(下記の画像の矢印を参照)。 するとリストが追加されます。
追加されたリストに出したり消したりしたいオブジェクト(私の場合はCube)を選択します。 選択の方法はオブジェクトをヒエラルキービューからドラッグ&ドロップするか、リストの右にある二重丸(◎みたいなマーク、下記の画像の矢印を参照)を押して選択できます。
次に同じくインスペクタービューにあるMA Menu Itemの「初期設定にする」にチェックを入れます。 チェックを入れるとシーンビューのCubeオブジェクトが消えたかと思います。 また、もう一度チェックを外すとまたCubeオブジェクトが現れます。 確認できたらチェックは入れた状態にしてください。
Cubeオブジェクトが非表示になった↓
以上で設定は完了です。
設定は完了したのでいつも通りVRChatSDKを使ってアバターをアップロードします。
VRChatでRキーを押してメニューを開いて「CubeToggle」をクリックすると、下記のGIF画像のようにCubeオブジェクトの表示と非表示が切り替えられることが確認できます。
以上です。
今回はModular Avatarを使ってアバターのオブジェクトを出したり消したりできるように設定してみました。 もちろんUnityとVRChatの標準機能でもできることではあると思いますが、Modular Avatorを使うとかなり簡単に設定できるようになります。 ぜひ皆さまも遊んでみてください。 また、VRChatで他にも試してみたいことがあるのでまた記事を書こうと思っています。引き続きよろしくお願いいたします。 それでは、また。
各シリーズの記事を下記にまとめてあります。