ゲーム内容の大枠を決めて開発を始める:店舗経営シミュレーションゲーム開発日記4

はじめに これまでにGodotとVSCode、Codexを使ってゲーム開発を行う準備をしてきました。 今回はゲーム内容の大枠を決めてから、いよいよ実装を始めていきます。 連載記事 ゲーム開発の連載記事は下記のリンクからご参照ください。 https://yusukekato.jp/tags/game-dev/ ゲーム内容の大枠を決める Codexに手伝ってもらいながらゲームの構想やシステム構成を決めていきます。 ゲームの構想を決める 店舗経営シミュレーションのゲームを作ることは決めていますが、 まだゲームの構想はしっかり考えられていません。 Codexにいろいろ質問をもらって私が回答することで、 ゲームの構想をまとめていきます。 たとえば下記のようにCodexが質問してくれます (実際は何を答えたらよいか例も提示してくれていますが、 ここでは長くなるので省略します)。 どんなお店を経営する? プレイヤーが主に楽しむことは? プレイヤーはどこまで直接作業する? どんな雰囲気・難しさにしたい? 何を目指して遊ぶゲームにする? 画面の見せ方と操作環境は? 参考にしたいゲームや、必ず入れたい要素は? 質問に一つずつ回答していくとCodexがいい感じに考えをまとめてくれます。 このやりとりを何度も繰り返してゲームの構想を練っていきました。 ひとまず、品物を仕入れて陳列し、一日ごとの営業結果を見ながらお店を経営する形にしました。 今後も参照できるように最後にCodexに決まった内容を資料にまとめてもらうとよいかと思います。 ゲームシステムを決める ゲームの構想が練れたら、その構想を実現できるゲームシステムを考えていきます。 このゲームシステムもCodexに検討してもらいました。 いきなり詳細に作ろうとすると大変なので、 まずはざっくりどういう処理が必要かの大枠を考えてもらいました。 下記がゲームシステムの構成図です。 主なコア機能が記載されています。 現在は主に下記の機能をあげています。 一日ごとにループする経営処理 時間経過処理 ストーリー、イベント管理 UI UIと内部処理の橋渡し セーブ&ロード 言語切り替え(日本語、英語) コア機能の仮実装 ゲームシステムの大枠も決まったので、 Codexにコア機能を試作してもらいます。 まだ細かいところは未確定なので、 いろいろ仮決めの状態のまま大枠だけ作ってもらいます。 経営シミュレーションを実装 まずは肝心な機能の経営処理部分を実装してもらいました。 下記がゲームプレイ画面です。 下記の基本的な流れが実装されました。 品物を仕入れる(品物は倉庫へ) 倉庫から陳列棚へ移動 営業開始(自動でシミュレートされる) 営業結果が表示され、在庫と所持金が更新される 倉庫を整理する 次の日へ進む レビューする Codexに実装してもらったコードをレビューします。 レビューをしやすくするために、 ファイル、クラス、関数、変数において、 それぞれ何をしているのか、どういう処理をしているのか、 入力と出力は何かなどコメントを細かく入れてもらいました。 やはりコードだけを追うよりコメントを入れてもらったほうがレビュー速度がかなり上がると思います。 また、Codexが勝手にテストを作ってくれるのでとりあえず自動テストも自由にやってもらっています。 ただし、実際に人間が手動で動作確認すると挙動がおかしいこともあったので、 人間のレビューは必要かと思います。 ...

作成日: 2026年9月13日 · Yusuke Kato

CodexをVSCodeで動かしてゲームを作っていく:店舗経営シミュレーションゲーム開発日記3

はじめに 概要 Godotで店舗経営シミュレーションゲームを開発しています。 最終目標としてSteamで販売するところまでやってみたいと思っています。 ゲーム開発の経緯や開発環境については第1回の記事を参照ください。 Godotで開発しているゲームをGitHubで管理する:店舗経営シミュレーションゲーム開発日記1 前回やったこと 前回はGodotから開くテキストエディタとしてVSCodeを設定しました。 GodotのテキストエディタとしてVSCodeを設定する:店舗経営シミュレーションゲーム開発日記2 今回やること 今回はVSCodeでOpenAIのコーディングエージェントである「Codex」を動かせるように設定して、 実際にゲームを作っていってもらおうと思います。 ChatGPTとCodexを使ってみる これまで生成AIはGoogleのGeminiを使っていたのですが、 他のAIも使ってみたいと思って、今回はOpenAIのChatGPT/Codexを使ってみます。 モデルはGPT 5.6 Solです。 CodexをVSCodeで動かして、プロンプトはChatGPTに考えてもらいます。 VSCodeでCodexを動かす VSCodeの拡張機能にOpenAI公式の「Codex」があります。 これをインストールしてChatGPTのアカウントでログインします。 私の環境だと何も操作しなくても自動的にログインされました。 Codexが使える状態になるとVSCode右側のCODEXパネルでやりとりできるようになります。 ChatGPTにゲーム開発の流れとCodexへのプロンプトを考えてもらう ChatGPTに「Codexでゲーム作りたい」と相談したら、ゲーム作りの流れを説明してくれて、 さらにCodexへのプロンプトをどんどん作ってくれました。 たとえば、まずはCodexに開発環境を調査してもらうとよいとのことで下記のようなプロンプトが提供されました。 このGodotプロジェクトを確認してください。 経営シミュレーションゲームを開発します。 まだ実装はしないでください。 まず、 - 現在のディレクトリ構成 - project.godotの設定 - Godotのバージョン - 現在存在するsceneとscript を確認し、プロジェクトの現状を説明してください。 まだGodotのプロジェクトは作ったばかりなのでほぼ空っぽでしたが、 Codexもちゃんと「空っぽのプロジェクトですね」ということを理解してくれました。 その後はChatGPTが「Codexにゲームシステムの全体構成を考えてもらいましょう」とか、 「まずは小さく実装してもらいましょう」とかどんどん進めてくれます。 私はゲームのアイデアを出すだけでゲーム自体はChatGPTとCodexが全部作ってくれる勢いです。 さすがに勉強も兼ねているので全部任せるだけでなくちゃんと構成やコードもレビューしようとは思います。 最初の実装 ChatGPTが「まずは基本的な機能を実装してみましょう」と教えてくれて、 日付の表示と現在の所持金の表示の機能をCodexに実装してもらうことになりました。 経営シミュレーションなので、 ゲームの進行としては「一日が始まって商品を買ったり売ったりして所持金が増減して一日が終わる」が大枠になります。 その大枠部分をまずはCodexに作ってもらいます。 CodexのモデルはGPT 5.6 Solですが、さらに「軽」「中」「高」「極高」「Ultra」からモードを選べます。 ChatGPTによると普段のやりとりは「軽」でよくて、実装時も「中」とかでよいらしいです。 大規模な実装は「高」とか「極高」とかそれ以上を選ぶことになるとのことです。 GodotはGUIエディタがありますが、コードでUIも作成できるのでAIとの相性がよいらしいです。 実際に下記のようにCodexが実装してくれました。 [node name="TitleLabel" type="Label" parent="CenterContainer/PanelContainer/MarginContainer/VBoxContainer"] layout_mode = 2 theme_override_font_sizes/font_size = 24 text = "店舗経営シミュレーション" horizontal_alignment = 1 Godotエディタで表示を確認するとちゃんとUIができあがっています。 ...

作成日: 2026年8月10日 · Yusuke Kato

GodotのテキストエディタとしてVSCodeを設定する:店舗経営シミュレーションゲーム開発日記2

はじめに 概要 Godotで店舗経営シミュレーションゲームを開発しています。 最終目標としてSteamで販売するところまでやってみる予定です。 ゲーム開発の経緯や開発環境については前回の記事を参照ください。 Godotで開発しているゲームをGitHubで管理する:店舗経営シミュレーションゲーム開発日記1 今回やること 今回はGodotのテキストエディタとしてVisual Studio Code(VSCode)を設定します。 VSCodeは拡張機能が豊富でGitHub Copilotなども使えるので、標準のエディタよりも開発しやすいかと思っています。 GodotにVSCodeを設定する VSCodeをインストール VSCodeをまだインストールしていない場合は公式サイトからインストールします。 VSCode公式サイト VSCodeにGodotの拡張機能をインストール VSCodeでGodot用の拡張機能「godot-tools」が公開されているためインストールします。 この拡張機能でコードがハイライトされたり、補完機能が使えたりします。 Godotの設定を変更する Godotを開いたらエディタタブからエディタ設定を選択します。 一覧からテキストエディタの外部の項目を見つけてクリックします。 外部エディターを使用にチェックを入れてから、高度な設定をオンにします。 最後に実行パスにGodotエディタのパスを入れます。 実行フラグは自動で入力されました。 以上で設定は完了です。 VSCodeでスクリプトを開く 正しく設定されているか動作確認してみます。 Godotエディタ上で適当なスクリプト(.gd)を開いてみます。 VSCodeが自動的に開いたら無事設定できています。 下図のようにコードがハイライトされることを確認できました。 今回は以上で作業完了です。 おわりに 今回は開発準備としてGodotのテキストエディタにVSCodeを設定しました。 VSCodeは開発しやすくなる機能がたくさんあるので、 ゲーム開発でもどんどん使っていこうと思います。 次回から実際にゲームを作っていく予定なので引き続きよろしくお願いいたします。 それでは、また。 次回の記事 次回はVSCodeでCodexを使えるようにしてゲームを作っていこうと思います。 CodexをVSCodeで動かしてゲームを作っていく:店舗経営シミュレーションゲーム開発日記3

作成日: 2026年7月22日 · Yusuke Kato

Godotで開発しているゲームをGitHubで管理する:店舗経営シミュレーションゲーム開発日記1

はじめに 目的 学生の頃から趣味でゲームを作っていましたが、 一つのゲームを時間をかけて作り上げる経験はまだしたことがなかったため、 これから細く長くゲーム開発をしてみようと思います。 最終的にはSteamで販売するところまでいきたいと思っています。 ゲームを完成させて販売するまでの開発記録やその他諸々の情報を本連載にまとめていきますので、よろしくお願いいたします。 作りたいゲーム 作りたいゲームは店舗経営のシミュレーションゲームです。 タイトルはまだ決めていないです。 画像素材はたくさん必要になりそうですが、 開発に必要な技術レベルはそこまで要求されなさそうなので、一人でも作り切れるかと思っています。 イメージしているのは「レミュオールの錬金術師」で、 子供の頃に朧気に遊んだ記憶がある程度ではあるのですが、 気軽に遊べてやり込むこともできる素晴らしいゲームだったと思います(またプレイしたいですね)。 レミュオールの錬金術師を参考にしつつ、自分なりの店舗経営シミュレーションゲームを作っていきます。 犬と猫:レミュオールの錬金術師 開発環境 Windows 11 Home ゲームの対象OSがWindowsなので開発もWindowsにしておきます Godot Unityと迷いましたが、Godotが軽量なゲームエンジンということで選択しました Godotは最近ユーザ数もどんどん増えている大注目のゲームエンジンらしいです ちなみに読み方は「ゴドー」とのことです(「ゴドット」だと思っていました) バージョン:4.6.3以上(9/12時点:4.7.2) GitHub Desktop WindowsだとCLI環境でGitのコマンドを実行するのが少し面倒なのでGUIアプリを使用します GUIアプリが使いづらかったら別の方法を検討します Visual Studio Code エディタといえばVSCode一択になりそうです(個人的な感想です) Godot上にもエディタがありますがVScodeにGodot用プラグインもあるらしいのでVSCodeのほうが使いやすい気がします ChatGPT/Codex 生成AIとしてChatGPTを使用します コーディングエージェントとしても同じくOpenAIのCodexを使ってみます 使用モデル:GPT-5.6 Sol、GPT-6 Astra 今回やること 今回の記事ではGodotのプロジェクトをGitHubで管理するまでの流れを紹介します。 GodotのプロジェクトをGitHubで管理する Godotをインストール ゲームエンジンであるGodotをインストールします。 Godotはオープンソースのソフトウェアで無料で使用できます。 Godot公式サイト Godotでプロジェクト作成 Godotのインストールが完了したらさっそく開いて、プロジェクトを新規作成します。 まだタイトルが決まっていないため、プロジェクト名は「shop-sim」にしておきます。 保存場所は好きなところを選択して、レンダラーは「互換性」にします。 今回作成するゲームは2Dゲームで高精度なグラフィックが求められるわけでもないので、 デフォルトで選択されている「互換性」が最適そうです。 バージョン管理メタデータもデフォルトで選択されている「Git」にします。 プロジェクトを作成するとGodotのエディターが開きます。 Godotでの操作は今回はここまでです。 プロジェクトをGitHubリポジトリとしてアップロードする GitHub Desktopを開きます。 まだインストールしていない場合は下記の公式サイトからダウンロードします。 GitHub Desktop公式サイト ...

作成日: 2026年7月20日 · 最終更新日: 2026年9月12日 · Yusuke Kato